STEEL MATERIAL INTRODUCTION 鋼材紹介
S45C
S45Cは、「JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材」に規定されている炭素鋼です。 炭素鋼としては最も汎用性の高い鋼種です。熱処理を施すことによって、機械的性質も向上するため、用途に広がりが出てきます。 一般的には焼入れ・焼戻しや焼きならし等をした上で使われます。 硬度は、HBWで201~269となります。比重は7.85。
この鋼材について問い合わせる◼用途
シャフト、ボルト、ナット、エンジン部品、生産機器 など
◼代表成分
S45Cは、炭素量(C)を0.42~0.48を含む炭素鋼です。
S45C | C | Si | Mn | P | S |
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成分値 | 0.42‐0.48 | 0.15‐0.35 | 0.60‐0.90 | 0.030以下 | 0.035以下 |
◼機械的性質
S45Cの機械的性質は、硬度(HBW):201~269、降伏点490N/㎟以上、引張強さ690N/㎟以上、伸び:15%以上、絞り:45%以上、シャルピー衝撃値78J/㎠です。
S45C | 引張強さ N/mm2 | 伸び % | 絞り % | 衝撃値 (シャルピー) J/cm2 | 硬さ (HBW) |
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機械的性質 | 690以上 | 17以上 | 45以上 | 78以上 | 201~269 |
◼加工性・特性
S45Cは、切削加工、研削加工ともに加工し易い鋼種です。
汎用性が高いため、丸棒、磨き棒、板、パイプ、フラットバー(引抜)、六角棒(引抜)、鍛造品などあらゆる形状の素材があります。
熱処理も調質、高周波焼入れなどあらゆる用途に応じて施されます。