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STEEL MATERIAL INTRODUCTION 鋼材紹介

SKS 21

SKS21は10種あるうちの冷間金型用の合金工具鋼です。 焼入れ後の変形が少なく、特殊元素としてタングステンを添加しています。 切削工具鋼用に分類されるSKS2よりもクロム量とタングステン量、マンガンの量が若干抑えられたタイプです。

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◼用途
タップ、ドリル、カッター、プレス型

◼代表成分
SKS21は10種あるうちの冷間金型用の合金工具鋼です。 合金工具鋼は、JISで切削工具鋼用、耐衝撃工具鋼用、熱間金型用、冷間金型用と、主用途で区分されています。 例えば、炭素工具鋼に少量のMnやCrなどを添加し、焼入性を改善させたSKS93、さらにCrやWなどを添加し、耐摩耗性も向上させたSKS3などがあります。 さらにMn、Ni、Cr、Mo、W、Vなどの合金元素を多量添加することで、熱間強度や靱性の向上など、さらなる特性を付与することができます(SKD、SKT鋼など)。

SKS 21 C Si Mn P S
成分値 1.00 ~1.10 0.35以下 0.50以下 0.030以下 0.030以下
Cu V W
0.20 ~0.50 0.10 ~0.25 0.50 ~1.00

◼機械的性質
焼入焼もどしによりHRC58以上の硬さが得られ、高強度で耐摩耗性に優れているため、冷間鍛造や板金プレスのように高い負荷がかかる金型に使用されます。 炭素工具鋼は、0.55~1.5%の炭素を含有し、特別に合金元素を添加しない工具鋼ですが、水冷鋼であり、寸法が大きくなると芯部まで硬さが入らないことがあります。 この中のSK105に少量のMnやCrを添加し、焼入性(熱処理での硬さの出易さ)を改善したのが合金工具鋼の油冷鋼、SKS21になります。

SKS 21 焼きなまし温度(℃) 焼きなまし硬度(HBW)
機械的性質 750~800徐冷 217以下

◼加工性・特性
冷間工具は、被加工材の変形抵抗が大きく、強度や耐摩耗性が重視されます。 そのため、SKS21の屬する冷間工具鋼は、成分的に高炭素系となり、一次炭化物が多い材料が主体となります。 一方、熱間工具は、被加工材が加熱され、変形抵抗が低くなるので強度要求は低いが、加熱・冷却のヒートサイクルを受けるので割れが発生し易い特徴を持ちます。

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商品の累計加工情報

これまでに加工依頼された方は56人・累計消化料15.4t

※在庫量は日々変動しておりますので、
直接ご確認下さいませ。

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