取扱鋼材

STEEL MATERIALS

合金鋼

SNCM439

SNCM439は、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に規定されているニッケルクロムモリブデン鋼の一種です。 強靭鋼で、焼入れ・焼戻し後の硬度は、HBWで293~352です。 比重:7.85。JISの旧名は”SNCM8”です。

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用途

大物シャフト、歯車 など

代表成分

SNCM439は、炭素量(C)を0.36~0.43、ニッケル(Ni)を1.60~2.00、クロム(Cr)を0.60~1.00、モリブデン(Mo)を0.15~0.30を含むニッケルクロムモリブデン鋼です。

SNCM439 成分値

C 0.36~0.43
Si 0.15~0.35
Mn 0.60~0.90
P 0.030以下
S 0.030以下
Ni 1.60~2.00
Cr 0.60~1.00
Mo 0.15~0.30

機械的性質

SNCM439の機械的性質は、硬度(HBW):293~352、降伏点:885N/㎟以上、引張強さ:980N/㎟以上、伸び:16%以上、絞り:45%以上、シャルピー衝撃値:69J/㎠以上です。

SNCM439 機械的性質

引張強さ N/mm2 980以上
伸び % 16以上
絞り % 45以上
シャルピー衝撃値 J/cm2 69以上
硬さ(HBW) 293~352

加工性・特性

SNCM439の切削性は、S45Cと比較した場合、ニッケルとクロム、モリブデンが含有されている分、粘り強くなり、多少切削性が劣ります。 加工し辛い場合は、切削し易いように焼きなましを行います。 また、熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

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