取扱鋼材

STEEL MATERIALS

ステンレス鋼

SUS303

SUS303は、「JIS G 4303 ステンレス鋼棒」に規定されているオーステナイト系ステンレスです。 SUS304に硫黄(S)を添加し、切削性を向上させた鋼種です。 そのため、精密部品で耐食性が必要な場合によく使用されます。 SUS303の硬度は、固溶化熱処理状態でHB:187以下です。比重は7.93。

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用途

精密部品、シャフト、ボルト、ナット など

代表成分

SUS303は、クロム(Cr)を17.00~19.00、ニッケル(Ni)を8.00~10.00、硫黄(S)を0.15以上、炭素量(C)を0.15以下を含むオーステナイト系ステンレス鋼です。

SUS303 成分値

C 0.15以下
Si 1.00以下
Mn 2.00以下
P 0.20以下
S 0.15以上
Ni 8.00~10.00
Cr 17.00~19.00
Mo 0.60以下

機械的性質

SUS303の固溶化熱処理状態での機械的性質は、硬度(HB):187以下、耐力:205N/㎟以上、引張強さ:520N/㎟以上、伸び:40%以上、絞り:50%以上です。

SUS303 機械的性質

耐力 N/mm2 205以上
引張強さ N/mm2 520以上
伸び % 40以上
絞り % 50以上
硬さ(HB) 187以下

加工性・特性

SUS303は、加工時の冷間加工性に優れています。 ステンレスの中でもトップクラスの部類です。 冷間加工とは、常温でのプレス加工や絞り加工といった金属の基本的な加工となり、この良し悪しは材料の適用分野に大きく影響する要素となります。

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