取扱鋼材
STEEL MATERIALS
SUS309Sは、「JIS G 4303 ステンレス鋼棒」に規定されているオーステナイト系ステンレスです。 SUS309Sは、22Cr-12Niを主な組成とし、耐食性の面でSUS304よりも優れますが、耐熱鋼としての用途が多いステンレス鋼材です。 SUS309Sの硬度は、固溶化熱処理状態でHB:187以下です。比重は7.93。
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SUS309Sは、クロム(Cr)を22.00~24.00、ニッケル(Ni)を12.00~15.00、炭素量(C)を0.080以下を含むオーステナイト系ステンレス鋼です。
C | 0.08以下 |
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Si | 1.00以下 |
Mn | 2.00以下 |
P | 0.045以下 |
S | 0.030以下 |
Ni | 12.00~15.00 |
Cr | 22.00~24.00 |
SUS309Sの固溶化熱処理状態での機械的性質は、硬度(HB):187以下、耐力:205N/㎟以上、引張強さ:520N/㎟以上、伸び:40%以上、絞り:60%以上です。
耐力 N/mm2 | 205以上 |
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引張強さ N/mm2 | 520以上 |
伸び % | 40以上 |
絞り % | 60以上 |
硬さ(HB) | 187以下 |
SUS309Sの加工性は、SUS304と比較して、ニッケルとクロムが多く添加されている分、被削性は劣ります。 SUS309Sは、高温環境での耐熱性があり、SUS304に比べて耐酸化性、高温強度に優れます。主に1,000℃以下の環境で使用される鋼材です。